玄関を開けると、ひんやりと心地よい土間が迎えてくれる。 その先へ進めば、やさしい木の香りと陽だまりのなかへ自然と足が運ぶ―。

昔ながらの知恵と現代の暮らしが心地よく溶け合う「土間のある木の家」。 そこには、家族の時間と季節の移ろいをゆったり味わえる、やさしい暮らしがあります。

 

“土間”はただの玄関じゃない

土間と聞くと「土足のまま使うスペース」というイメージが強いかもしれません。 しかし、現代の土間は玄関の一部に留まらず、家の中に“余白”と“つながり”を生む場所として再評価されています。

例えば…

・自転車・アウトドア用品・ベビーカーを置く収納スペース
・ちょっと腰掛けて靴を脱ぎ履きする落ち着く場所
・子どもの泥んこ遊びや家庭菜園の道具置き場
・冬でも日差しの中で植物を育てる窓辺のギャラリー
・友人と気軽にお茶を楽しむセカンドリビングのような空間

土間は、“暮らしの幅”と“遊び心”を広げてくれる場所です。

 

羽根建築工房
通り土間のある家

 

 

木の家と土間が生み出す、やさしい空気感

無垢の木と土間。 異なる素材の質感が、家の中にリズムと豊かさを与えてくれます。

・木のあたたかさ
・土間の落ち着きと涼しさ
・外と室内をつなぐ適度な距離感

春は草木の匂いを感じ、夏は土間に吹く風で涼を楽しみ、 雨の日は雨音をBGMにコーヒーを一杯…

生活の中に、自然と心がととのう時間が生まれます。

 

入政建築
浜松市東区有玉台『通り抜け土間のある家』

 

 

土間があると、毎日がちょっと楽しくなる

土間は、暮らしの“基地”のような存在です。

雨の日でも外遊びの続きができる
犬の散歩帰りにそのまま足を洗える
自転車をインテリアのように飾る
趣味の道具を手入れする時間が生まれる
DIYを楽しむ小さな工房になる

家にいながら外とつながり、 家族の「好き」と「遊び」が自然と広がる場所。

それが土間の魅力です。

 

ツキデ工務店
揺らめく炎を見ながら、食事を楽しむ 『土間にキッチンと食卓がある家』

 

 

まとめ

暮らしを豊かにするのは、派手な設備や豪華さではありません。 小さな心地よさの積み重ねが、毎日を特別にしてくれます。

土間のある木の家は、 そんな小さな心地よさを大切にしたい方にぴったりの住まいです。

自然を感じ、季節を迎え入れ、家族の時間をゆっくり育てる。 “暮らしに余白を持つ”という贅沢を、ぜひ味わってください。