家の第一印象を決める玄関ドア。無垢材を使った木の扉は、見た目の美しさだけでなく、手触りや香りまで心地よさを感じさせてくれます。私たちの施工事例の中にも、木の家にぴったりの玄関ドアを取り入れた住まいが数多くあります。

今回は、自然素材ならではの風合いと職人の技が生み出す、温もりあふれる玄関ドアの実例をご紹介します。

 

1. 玄関は家の「顔」——木の扉が生み出す温もり

玄関は、家に入る人を最初に迎え入れる大切な場所です。デザインや素材によって家全体の印象が大きく変わるため、こだわって選びたい部分でもあります。特に、木の玄関ドアは、自然素材ならではの温もりや落ち着きを感じさせ、訪れる人にやさしい印象を与えます。

木の扉には、視覚的な美しさだけでなく、手で触れたときの質感、開閉時に伝わる心地よい重み、木の香りが生み出す癒しの効果など、五感に訴えかける魅力があります。また、木は時間の経過とともに色味や風合いが変化し、使い込むほどに味わいを増していきます。そのため、木の玄関ドアは単なる入口ではなく、住む人とともに成長し、暮らしに寄り添う存在ともいえるでしょう。

さらに、玄関は家族の「行ってきます」と「ただいま」が交わされる場所でもあります。毎日使うものだからこそ、心がほっと安らぐような、温かみのあるデザインを選ぶことが大切です。木の扉は、その自然な風合いによって、住まい全体をやさしく包み込み、家族を温かく迎えてくれる特別な存在なのです。

 

シーエッチ建築工房
四季の小道から、縁側に集う家
田中工務店
吹田市古江台『モミジハウス』

 

 

2. 木の扉の魅力——デザインと機能性を両立

木の玄関ドアの魅力は、そのデザイン性の高さだけではありません。木は天然の調湿効果を持ち、湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥しているときは放出する性質があります。これにより、玄関内部の湿度を適度に保ち、快適な空間をつくり出します。また、木には優れた断熱性があり、夏は外の暑さを和らげ、冬は室内の暖かさを逃がしにくいという特長もあります。

デザイン面では、木の玄関ドアはさまざまなスタイルに対応できるのも魅力のひとつです。たとえば、ナチュラルテイストの住まいには、木目を活かしたシンプルな無垢材のドアがよく合います。アンティーク調の住まいには、アイアンの装飾を施したクラシックなデザインのドアを選ぶことで、重厚感のある雰囲気を演出できます。また、モダンな住まいには、ブラックやダークブラウンに塗装した木のドアを取り入れることで、スタイリッシュな印象に仕上げることができます。

さらに、木の種類によってもドアの表情は大きく変わります。例えば、オークやウォールナットは硬く耐久性があり、重厚感のある仕上がりになります。一方で、ヒノキやスギは香りが豊かで、和の趣を感じさせるデザインにぴったりです。このように、木の玄関ドアは、デザインの自由度が高く、住まいのコンセプトやライフスタイルに合わせて選べる点も大きな魅力です。

 

ばんだい東洋建設
磐梯山を望む家
羽根建築工房
絵画を楽しむ家

 

 

3. ぬくもりのある玄関をつくるために

木の玄関ドアを選ぶ際には、デザインや木材の種類だけでなく、メンテナンスのしやすさや耐久性も考慮することが重要です。無垢材のドアは、定期的なオイルメンテナンスを行うことで、長く美しい状態を保つことができます。また、日当たりの強い場所では、UVカット効果のある塗料を使用することで、色褪せを防ぐことが可能です。

さらに、玄関ドアをより魅力的に見せるために、周囲のエクステリアとの調和を考えることも大切です。たとえば、植栽を配置することで自然の雰囲気を強調したり、アイアンの取っ手やポストを組み合わせることで、おしゃれなアクセントを加えることができます。

木の玄関ドアは、住まいの印象を決める大切な要素のひとつ。適切なお手入れをしながら、大切に使い続けることで、年月とともにより魅力的な表情へと変化していきます。

木の温もりを感じられる玄関は、住む人だけでなく、訪れる人にとっても心地よい空間を生み出します。今回ご紹介した施工事例を参考に、あなたの理想の玄関づくりを考えてみてはいかがでしょうか?

 

ツキデ工務店
揺らめく炎を見ながら、食事を楽しむ 『土間にキッチンと食卓がある家』
コスモホーム
小さな家