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代表・田中 康介インタビュー

——田中工務店の創業からの歴史と田中社長のこれまでのことを教えてください。

田中工務店は明治1881年創業、144年ほどの歴史がありまして、僕が六代目になります。
もともとの田中工務店は今やっているような木の家にそれほどこだわっていたわけではなかったんです。

僕は今49歳なんですが、30代の前半に秋山東一先生との出会いがあって、あとは鹿児島のシンケンさんという工務店を知って、どうせ建築やるならこういう既存のハウスメーカーさんとはひと味違う木の家をやっていきたいなとビビビときたんです。

で、そこからはもうそれを実現するために自分に何が足りてないかっていうのをいつも考えて、秋山東一先生を師として設計の勉強を続けました。
そうやって勉強をしていると、自然に工務店の二代目、三代目というような似た境遇の人達との出会いがあって、特にもくよう連の会員工務店さんとはお互いに切磋琢磨してきました。

そういった学びの中で自社に採り入れるものは採り入れながら商品力を磨いてきたのが僕の30代ですね。

私たちが木の家づくりにこだわっているのは最終的にお客様にかけがえのない豊かな時間を送って欲しいという想いからなので、企業理念は「豊かな時をつくる」です。
これを社内では「TIMEプロジェクト」と呼んでいます。

それで敷地面積25坪を想定したモデルハウス「TIME」を2020年4月にオープンしまして、今はここにお越しいただいたお客様と家づくりを行っています。

(株)田中工務店
モデルハウス「TIME」

それから新卒採用を始めまして、2022年4月からは「豊かな時をつくる人をつくる」という「TIMEプロジェクト」の「シーズン2」をスタートしました。

これは言葉の通り、田中工務店の初期メンバーが続けてきた「豊かな時をつくる」仕事を若手に伝えていく、育てていくということです。
そうして育ってきてくれたら、また次の世代が入ってくる・・・、そんな風にして僕らの仕事を大きくしていく。そうやってちゃんとした家づくりが出来る人を増やしていかないと、この街はよくならないなと思っています。

だからまだまだ道半ばですが、この人材育成の「シーズン2」は10年くらいのスパンで見ています。

——どんな想いで家づくりをされていますか?

田中工務店のある大阪の北摂は、大阪の中では土地が高いところなので、「家が欲しい」と思った時に建売やマンションを選択される方も多いんです。

そんな北摂でどうやってコストを抑えながら豊かな暮らしを送れる家をつくるかといったら、どうしても土地の坪単価は決まっているので坪数を少なくするしか土地の予算って抑えづらくて、たとえば、土地が30坪で3000万円のエリアだとしたら20坪にすると2000万円にできますよね。

そういう街中の狭小地でいい家をつくるには設計力が必要ですが、「もくよう連」などで10年以上勉強してきて、20坪に満たないような土地でも設計から施工までこなしていい家をつくる、それが出来る会社になってきたと思っています。

やはり設計力があれば窓の配置を工夫したり、家族にとって本当に使いやすい動線に配慮したりすることで、生活の質や満足度はすごく上がりますからね。

家は家族が10年、20年、30年とそこで暮らすもので、いい家だったら子どももその家にまた住みたいと思ってくれて本当に長い期間使われるものです。

でも建売の家を買って「なんか暗くて寒いなあ」とか、「動線悪いなあ」とか何となく思いながら「家ってこんなもんなんか?」と感じながら暮らしている人が北摂のような土地が高いエリアではかなり多いんですよ。

家づくりの最初に不動産屋さんに行って土地にガッツリ予算を使ってしまって、あとは残りの予算で建てられるハウスメーカー探しになっちゃって家がお粗末になっちゃうっていうのもよくあります。

だから最初に資金計画をして「お金の設計図」をつくることがめちゃめちゃ大切で、まず土地にかけられる予算を決めてからその範囲内で土地を探すことがポイントです。

ですから田中工務店では、土地探しからの家づくりの方の場合はお客様と一緒に土地探しを行うことがほとんどですね。

最近は家の原価も高騰してきてるのもあって、吹田、豊中、箕面ではどうしても総予算的に厳しい場合や、郊外の自然豊かなところでのびのびと暮らしたいという方だともっと北のエリアで土地を探すという選択もあります。

窓からの景色が抜群にいいとか、ちょっとした裏庭を持てるとか、子どもを自然が豊かな環境で育てられる、そんな良さが郊外にはありますよね。

実際、街中で家を建てるつもりで田中工務店を訪ねて来られて、郊外の家を案内した時に考えが変わって郊外に建てることになった方もたくさんいらっしゃいます。

(株)田中工務店
郊外に建つ「命育む森の中の助産院/たまのお助産院

——田中工務店の売りは?

モデルハウスを見ていただいたらわかると思いますが、ちょっと普通のお家とは違う壁紙がない木の家っていうのが大きな特徴です。

その中でも「材料はなるべくふつうのどこにでもあるものを使って、他には無い家をつくる」ことにこだわっています。

だから普通の合板でも、斬新な使い方や納まりのアイデアなどをいつも研究して、それを活かすようにしています。

たとえば田中工務店の家の壁は壁紙を貼っていない合板そのままを使うことが多いです。
この合板の木目はすごく植物が映えますし、遊び心が感じられて気持ちがウキウキしてくる、そんな空間になっていると思います。

モデルハウス「TIME」|田中工務店
遊び心のある壁のあるモデルハウス「TIME」

あとは、「半外空間」。これはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、リビングダイニングにプラス、もう一つ、家の外に家族が集まれる場所があると人生が豊かになるんじゃないのかなという想いから生まれたものです。

1階のリビングだったら、外のデッキの上に屋根をかける。2階リビングだったら、広いバルコニーをつくってその上に屋根をかけます。

屋根があるので雨が降ったとしてもテーブルや椅子は出しっぱなしにしてあるのでいつでも使える・・・そんな空間を「半外空間」と呼んでいます。

身体一つで外に出てお酒を飲んだり、お子さんがスイッチみたいなゲームをしたり、友達を呼んで一緒に宿題をしたりといろんな活用の仕方ができる空間で、これは最近はほぼ100%と言っていいくらい全ての家でつくっていただいていますね。

(株)田中工務店
モデルハウス「TIME」の屋根のある半外空間

やっぱり、今言ってきたような他にはない特徴をモデルハウスに出せてると思っているので、モデルハウスを体験して、こういう暮らしを送って、こういう人生を歩みたいって思っていただけた人がそのまま家づくりに流れていく形が多いです。

だから「豊かな時をつくる」という価値観を一貫して保ち続けた家づくりを出来ていることが田中工務店の一番の売りかもしれませんね。

——どんなお客様にきていただきたいと思っていますか?

家づくりのスタートの段階で、土地がない人はまずは不動産屋に行ったりとか、知名度のある大手ハウスメーカーさんの展示に行ったりとか、そういう動きが多いと思うんですけど、とはいえ、SNSなどのおかげで地元で頑張っている工務店さんを見つけてもらいやすくなってますので、ぜひ最初に私たちのホームページを見ていただいて、そこで納得できる、価値観が合うと思っていただけたらまずはモデルハウスに来て実際のところをご自身の目で確かめていただきたいですね。

ホームページに書いてあることや写真を見て「素敵だな」と思っていただけて、実際にモデルハウス見てそれが確信に変わったみたいな、そういうお客様と一緒に家づくりができたら幸せだなと思っています。

(株)田中工務店
モデルハウスでお茶を準備する田中社長

やっぱり会社が大切にしている価値観とか家づくりの想いに共感できるかどうか、それを見定めるのが住まい手さんには一番大切なことだと思います。

最近は色んなYouTubeとかを見て情報を学んで来られるお客さんもいらっしゃいますけど、お客さんが価値観がそんなに合ってない工務店に「こうして欲しいああして欲しい」と色々と指示を出すような家づくりだとお互いにストレスが多くなると思うんです。

だから、住まい手さんが「この会社は価値観が合う、100%信用できる」そう思えるから安心して全部任せてしまえる、そんな家づくりができる会社であることを目指していますし、そうやって良好な信頼関係のもとで家づくりがしたいお客様に来ていただきたいですね。

田中工務店(大阪)
設計相談会の様子

——田中工務店へのリクルートを考えている人へのメッセージをお願いします。

営業だけとか、現場だけとかではなくて、家づくりの出会いから引き渡しまでその全部を楽しんで行える人になることを目指したい方には田中工務店はお勧めできる会社です。
それは設計から施工・アフターサービスまで一貫して全てやっている工務店だからこそ学べることです。
まあそれを学ぶにはそれなりの時間が、5年とか10年がかかると思いますが、すごくやりがい、学びがいがあることだと思います。

たとえば将来、自分の家の建築を設計から施工まで自分で全部責任を持ってやれるとか、友達から家づくりを頼まれた時に最初から最後まで面倒を見てあげられるとか、そういうことは一級とか二級建築士の免許を持っていても実際に実務で学んでいなかったら出来ない人も多いと思うんです。

(株)田中工務店
田中工務店の事務所の様子

実際僕自身が、20代はほとんど現場監督の修行ばかりやっていたんですが「ちゃんとした木の家をつくれるようになろう」と決めてからは設計力を上げるために努力して、現場の職人さんとのいい家をつくるためのチームづくりだとかそうしたことを10年かけて学びました。そうやって全部を出来るようになると、最後に喜んでいらっしゃるご家族の笑顔を独り占めできるようになります(笑)
だから家づくりの全てを学べる環境があるというのがまず一つですね。

それから、僕らの師匠である今は亡き秋山東一先生の「秋山メソッド」というのが本当に、住宅設計がいい意味で簡単になってしまうので、それらのノウハウの蓄積を社内で共有し学び合うことが出来るのも魅力だと思います。

あとは、住宅会社の営業職やプランナーってどこも土日出勤、火曜日・水曜日が休みっていうところがほとんどなんですけど、それって、独身か家庭を持ってまだ子どもがちっちゃい時まではいいんですけど、子どもが幼稚園とかに行きだすと、週末に運動会とか家族のイベントが入ったりするので、土日が全部出勤だと辛いですよね。

僕も実際、30代の週末はほとんどお客様に捧げてきて、それがあるから今があるんですけど、仕事のプライベートの両立ということを考えると、土日のどちらかを空けられるようにするのは大事じゃないかと思うんです。
そういう働き方が出来ないことが長く続かない原因になることがあったら悲しいですよね。
だから子どもと一緒に週末を過ごしてあげることが大切な時期は、お互いに仕事を融通し合って、大事なイベントには参加できるように職種によらず週末でも休みを取りやすい環境づくりを目指しています。

(株)田中工務店

DATA

会社名 (株)田中工務店
所在地 大阪府吹田市江坂町3丁目19−5
電話番号 06-6384-0566
代表者 田中 康介
WEB https://tanaka-komuten.jp/
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